04外遊帳 05 冬 05 春 05夏 05秋 06冬 06春 06夏 06秋 07冬 07春 07夏 07秋 08冬 08春 08夏 08秋 09春 09夏 09秋 10冬 10春
3月22日(日) 早朝モモンガ新しいカメラを買ったというのに、平日も休日も仕事が山盛りだ。この三連休も、日中遊びに行くのはできなかったけど、土曜の夜と日曜の朝にモモンガを見にいった。 土曜の夜には、万年さんも来た。モモンガはいつもの時間に現れたけど、すぐにどこかに飛んで行ってしまった。 今朝、娘に顔面を蹴飛ばされて目が覚めた。時計を見ると4:30。これからすぐに出れば、ちょうどいい時間だ。体はとても疲れていたけど、なぜか遊びだと起きて出発できてしまう。 5時前に現場に着き、カメラをセットするとすぐに2頭のモモンガが巣穴に帰ってきた。 慌てて数枚写真を撮ったところで、1頭は巣穴へ、1頭は森へ飛んでいった。 その後、巣穴に入ったモモンガがもう一度出てきて、いつもの場所へちょこんと座った。 明るくなってから、他のモモンガ穴を調べてまわってから、家に帰って朝飯を食べた。 さっ、仕事するかな。 3月15日(日) 新しいカメラとレンズ昼過ぎにEOS50Dと70−200mmF4のレンズが届いた。悩みに悩んだ末に購入。高感度に強いカメラが欲しかったのが購入の理由だ。これで、モモンガや料理の写真が撮りやすくなる。 届いた機材と、試しに撮った今日の昼飯。トマトとナス、エリンギ、豚バラのバルサミコスパゲッティ。 夕方、万年さんが家に来た。 時間があるというので、「それじゃあ」と一緒にモモンガを見に行った。 明るいうちから待っていたけれど、予想通り日が暮れてあたりが暗くなった6時ごろに現れた。 巣穴から出てくるところを待っていたが、現れたのは穴からではなく、穴の中のおじょうさん(?)目当てに飛んで来た1匹のオス(?)だった。オスは何度も巣穴を覗き込み、そのうち、穴の中からも別の1匹が顔を覗かせた。ファインダーを覗いていて見失ってしまったので、その後2頭が一緒にデートに行ったのか、フラレタのかは確認できなかったが、嬉しいシーンに出会えた。 どこからともなく飛んで来て巣穴を覗き込んだ。「遊びに行こうよ〜」 「呼んだ?」 新しいカメラはとりあえず今日のところは満足だ。ISO1600でもパソコン上では十分に見られる画像だった。何より前の機材よりも薄暗い中でもオートフォーカスが効くのがありがたい。今日の写真は今ひとつだったが、フラッシュなしで撮れたのは今回が初めてだ。気に入らないのは、レリーズの規格が前のカメラと違うこと。規格を変える必要性ってあるのだろうか?金儲けの匂いがするのでちょっと嫌な気分。 でも、新しいカメラとレンズのデビューでモモンガに会えたのでよかった。 案内させていただいた万年さんも、喜んでくれたようだ。 3月1日(日) オオマシコ祭り今日は一日中遊んでよい日。暗いうちから家を出て、モモンガを探しに行った。 日の出間近に、林冠にモモンガのシルエットを発見した。急いでカメラを三脚にセットしたが、ちょっと目を離した隙に、どこかへ行ってしまった。まわりを見回しても見当たらなかったので、巣穴に入ってしまったのではないかと思う。朝見たのは初めてだったので、おしいことをした。 明るくなって、もう見つけるのは難しそうだったので、附近を調査し、巣穴らしき場所の近くの雪をスノーシューで踏み固め、二畳ほどの撮影場所を作った。夕方にもう一度来てみようと思う。 その後、鳥を探してうろついた。 ウソやマヒワ、ハギマシコ、ベニヒワ、ミヤマホオジロなどが次々と現れた。今日は小鳥が多い。 中でも、オオマシコはいたるところで見つけた。大きな群れではなく、2、3羽の群れが多かったが、10ヶ所ぐらいで出会った。山間部にも平野部にもいた。 これだけいると、そのうち「またおまえか」という気持ちになってしまう。 だんだん撮影も惰性になってきてしまい、いつか、撮影することも止めてしまった。贅沢な話だ。 だんだん飽きてくると、頭がパァになり、 「オオ〜マシコ〜は〜み〜ど〜り〜♪」 などという歌が、勝手に口から出てきてしまう。まあ、誰も聞いていないからいいのだけれど。 ベニヒワと並ぶと、オオマシコが随分大きいことがわかる。 夕方、朝踏み固めたモモンガ場所で、モモンガを待った。 薄暗くなって、巣穴がはっきり見えなくなった頃、黒く見えていた穴が、なんか白っぽく見えた。 ん?と思って、良く見ると、穴からモモンガが顔を出していた。絶好のシャッターチャンスだったが、数秒遅れ、写真が撮れたのは体が出た後だった。顔を覗かしている写真を撮りたかったので残念だけれど、巣穴がわかったので、それは時間の問題だと思う。楽しみがまた増えた。 ストロボ撮影は嫌なので、明るい中でいつか見つけたいものだ。 この巣穴から ニョロっと出てきた 2月28日(土) まあきち亭レシピ カルボナーラの巻モモンガ→鳥見コースばかりだし、鳥の種類もワンパターンなので、今日は料理ネタ。妻が呑み会でいないので、娘に「何が食べたい」と聞くと、「カルボナーラ!」と答えた。彼女はカルボナーラが大好きで、食べたいものを聞くと結構な確率でこう答える。最近このパスタをよく作るのは娘がリクエストするからだ。私としても、楽なのでありがたい。 私のカルボナーラは、生クリームを使わない。使って作ったこともあるが、チーズだけの方が美味いと思う。以前はパルメザンチーズと卵で作っていたが、最近ではマスカルポーネをメインに使っている。 半額で売っていた。別に期限が切れていても気にしない。 ニンニクを1片オリーブオイルで炒め、焦げる前に取り出す。 ベーコンをゆっくり炒め、油をよく出させる。今日はブロックを使ったが、何でもいい。 シメジも炒めた。これはいつも入れない。まあそのへんは、気分によって。 ボールにマスカルポーネを大さじ3ぐらい、卵黄2個、塩、コショウ、粉チーズ少々を入れてよく混ぜ、そこに炒めたベーコンとシメジを油ごと入れる。味見をして、薄かったら塩を足す。これでパスタ200g分ぐらいかなあ。 茹でたパスタをボールに入れてかき混ぜればできあがり。 仕上げに黒コショウ、お好みでパルメザンチーズをかける。 超簡単。超美味しい。 いつもは、普通のスパゲッティで作るが、今日はためしにフェットチーネを使ってみた。 黒コショウは娘にはあまりかけないけれど、それではカルボナーラと言えないよな。 これは下の娘用の適当野菜パスタ。右は前菜のホタテとトマト。 上の娘も下の娘も、「おいしーおいしー」と連呼して、たいらげてたよ。ボクって天才。 2月15日(日) 鳥見日の出前、モモンガがいないか探しに行ったが、会えず、そのまま家に帰る。妻は、家で娘の相手をしたり、飯を作ったりして欲しそうだったが、天気が良いので、遊びに行っちゃった。 「昼までに帰るかも」と行って出て行ったが、11時には家に電話を入れる。 「うーん、昼までには戻れそうにないけど、いいかな。」 しばらくぶりのいつもコース、冬鳥が増えているかなと思ったけれど、それほではなかった。 ミヤマホオジロやオオマシコ、マヒワ、ウソというところが愛想良く、姿を見せた。オオマシコとミヤマホオジロには今年良く会うが、たまたま自分との相性がいいのか、飛来数が多いのかはわからない。 アオサギがやってきたし、カラ類はさえずっていた。雪深いけれど、春はもうすぐなのだな。 山でクマタカを見つけたけれど、遠いので撮影は無理。クマゲラやオオアカゲラも期待したけれど、こちらは姿も見られなかった。 夕方まで粘ろうかとも思ったけれど、今後(家庭関係)のこともあるので、早めに家に帰り、飯を作った。 餃子はシュウマイの皮と餃子の皮を両方試した見たけど、一口サイズでパリパリになるシュウマイの皮の軍配があがった。上の娘は大好きなのはいつもどおりだけど、1歳の下の娘が喜んで大量に食べた。 シュウマイの皮で作る、いつもの一口餃子だ。パリパリしていて旨い。 2月14日(土) バレンタインデーなど認めていないが、悪くないような気もする。まあきち家にクリスマスもバレンタインデーも存在しないのは、このサイトに前から来ていただいている方には周知の事実だ。そして、それは、まあきち家でも私だけが言っているけれど、誰にも相手にされていないというのも周知の事実だ。そんなことを言っていても、私はもてるので毎年たくさんのチョコレートやら何やらを貰う。今年は、某牧場の経営者が色々な番組で作り方を宣伝しているせいか、生キャラメルというものが流行っているようで、何人かから貰った。初めて食べたけれど、まあ、別に普通だ。けれど、そのうち一人から頂いた生キャラメルは、本家は食べたことがないけれど、きっと本家以上にものすごく美味しくて、今年のナンバーワンヒットであった。これが義理でなければもっと嬉しいが、義理でなければ問題が発生するので、義理でも仕様がない。美人で素敵で仕事のできる、自称27歳(28歳だったかな?)という年上の女性からのプレゼントだった。 包装もセンスがあるなあ。 そんなバレンタインデーの朝は、昨晩から降り続いた重くて大量の雪を除けることから始まった。いつもは私だけが雪かきをするのだが、この日ばかりは家族総動員で雪かきをした。終わったら腰が痛くなったが、これは、雪かきのせいというよりも、むしろその後に娘と作った雪だるまの顔を担ぎ上げる時に傷めたのかもしれない。 重くて大量の雪だった。娘二人は戦力外だ。 雪だるまの口が何かわかったら、あなたは、釣り人だ。 夕暮れ時、ちょろっとモモンガを探しに行った。 11日に出会った場所で待っていると、この間より少し遅い17:30頃に現れたが、狙いを定めた木ではなく、奥の木を登るのがチラッと見えただけだった。巣穴がどれかはっきりわかっていないので、なかなか難しい。 真っ暗になったので諦めて帰ることにすると、帰り道の木でモモンガを見つけた。とても強い風の中、遠くから枝と一緒に揺れている丸い物体を発見した。 枯れ葉かなあと近づいてヘッドライトの明かりを向けると目が光り、モモンガであることがわかった。 真っ暗だったので、ストロボを使って写真を撮ったが、出来上がった写真を見ると、強い風で枝が大きく揺れる中でもしっかりと細枝に掴まりながら、新芽を食べているのがわかった。 今日は会えないかと思ったのに、会えて嬉しい。 家に帰ると、昨年同様、妻からワインをプレゼントされた。料理はなんとステーキだ。 「晩御飯、何食べたい?」 と妻が聞くので、 「なんで?」 と聞くと 「だって、バレンタインデーだから」 と答える。「安い肉でいいから」と、ステーキをリクエストしていたのだ。 うーむ。意外にもまあきち家は愛に満ち溢れているようだ。 ワインもステーキ(奮発してくれたようだ)も格別の味であった。 MY LOVEって書いてあるよ(今、気づいた) 2月11日(水) モモンガに会いたい パート45時半ごろから家の近くのモモンガ穴に行くが、今日も会えず。あたりが明るくなった頃から、この間探した4つの巣穴を注意深く観察すると、どうやらそのうちの2つは今は使われいていないか、たまにしか使っていない巣のようだ。糞が古いのだ。 使っていると思われる巣のまわりには、したてホヤホヤの糞が新雪の上にちらばっている。 そして、この間も今日も、私は使われていないだろう巣の前でじっと待っていたようだ。どうりで会えないはずだよ。 今日は午前中のみ用事(というか仕事だな)があったので、7時半にはその場を後にした。 用事は山間部の現場だったので、午後はそこから更に山奥に入って鳥を探した。 何度か行ったこのあるお気に入りのコースで、昨年はクマタカにも会っているので楽しみな地域だ。 こんな場所なのに、オオワシやオジロワシといった海ワシがたくさんいた。オオマシコやベニヒワの群れにも出会え、なかなかの鳥見だった。やっぱり、ここは楽しい。 オオマシコとは相性がいいようで、良く出会う。 夕方、朝に確認した使用中の巣の前で、モモンガが現れるのを待った。 5時18分。カメラのオートフォーカスが効かないくらいの暗さになったころ、木の根元に何かが動いた。 やはり、いたかと緊張した。あたりはだいぶ暗くなっていて、写真に撮るのは難しい時間だ。 スルスルっとそのまま上にあがり、5,6mの高さでじっとしていた。肉眼では木の幹にコブがあるぐらいにしかみえないが、確かにモモンガだ。 マニュアルにして、勘でピントリングをまわして、シャッターをきる。じーっとして動かないので、なるべくぶれないようにセルフタイマーを使ったりもした。 初めて撮影に成功した、記念すべきモモンガ 勘の割には、キチンと写っていたのが嬉しかった。 内蔵のストロボを使った写真は、目が光ってしまいダメだった。 暗い中なので、これくらいが限界だが、少しでも明るいうちに出会えればいい写真が撮れると思う。 家から5分、雪を漕いでも20分もあれば、家からモモンガ穴まで辿り着けるので、嬉しい。 きっと、この先しばらく通うのだろうな。 いつかは、かわいい写真が撮れると思う。 とても嬉しい一日になった。写真も撮りたいけれど、それ以上に、こういう可愛らしい生き物が身近にいることが楽しい。彼らの生活をしばらく追ってみようと思う。 実際には、このくらいの暗さだ。 2月8日(日) モモンガに会いたい パート3モモンガ病は重症らしく、今日も暗いうちから家を出た。休日の方が平日よりもずっと早起きだ。 雪が降っていたが、気温が高かったので、暖かい。 それなりに積もっていたので、スノーシューを履いて、ソリに機材を乗せて歩いた。 巣穴の近くに三脚を構え、折りたたみの椅子を広げ、そこでじっと夜明けと、食事から戻ってくるモモンガを待った。 薄明るくなった頃、近くの木のてっぺんにオジロワシがとまった。 完全に夜が明けてからは、新しい巣を探して林の中を徘徊した。スノーシューを履いていても深い雪の中を歩くのは結構きつかった。歩くと、たくさんの汗が出た。 結局、モモンガは発見できず、新しい巣穴も見つけることができなかった。 しかし、家の裏の林をゆっくり歩いたのは初めてだったので面白かった。 ウサギやキツネの足跡や糞をあちらこちらで見つけた。 家の近くも十分に遊べる場所だということがわかって嬉しかった。 朝9:00には家に帰り、除雪をし、娘と絵を書き、昼飯にパスタを二種類作り、昼寝をし、夕飯に唐揚げを作り、寝た。こんな一日も幸せだ。 これは、エゾユキウサギの糞 2月7日(土) モモンガに会いたい パート2先週モモンガに会ったおかげで、どうやらモモンガ病に取り憑かれたようだ。本やネットで色々調べてみると、比較的明るい時間に出会いたいのなら、早朝がよいということなので、先週のモモンガ穴に日の出前から出動した。起床時間は4時だ。 現地の気温は今日も零下20℃。しかし、風がない分、先週の夜よりはいくらか暖かい。 真っ暗だった林が薄明るくなり、やがて、日が昇ったが、この日はモモンガは現れなかった。 帰り道、オオマシコの小さな群れに会った。 最近、殺気がなくなったのか、小鳥やリスも逃げずに寄ってくる。 この日も少し遠くにカメラを構えて写真を撮っていたら、どんどん近づき、ついにはカメラの焦点距離より近くまで寄ってきた。 写真を撮るにはいいのだけれど、殺気がなくなったというのは男としてどうなのだろう。 「なんか安心できるぅ。お父さんみたいぃ。」 などと、若い女性に言われたくはない。 マヒワの黄色と、オオマシコの赤。これでヤマゲラでもいれば信号機だったんだけどな。 午後から用事(子守と留守番だ)があったが、まだ少しだけ時間があったので、家の近くの林でモモンガの巣を探すと、1時間ほどで4箇所も見つけた。 夕方、昼間見つけた近所の巣穴で暗くなるまで粘ったが、結局ここでも出会えなかった。 2月1日(土) モモンガに会いたい パート1風の強い日だったので、海岸近くに行くのを諦めて、河畔林沿いの小道を散策した。道に面した、キツツキの穴の下の雪の上に俵型の小さい糞を見つけた。 これは、モモンガの糞だなと思い、もう少し良く見ると、穴の横の枝が二股になっているところに、ゴッソリと糞がたまっていた。巣に間違いない。 モモンガの糞だ。 一度モモンガの写真を撮ってみたいと思っていたので、いったん家に帰って防寒対策をし、ヘッドライトを用意したり、暖かいコーヒーを買ったりして、この場所に戻って来た。時刻は4時すぎ。零下10℃ほどであろうが、風があるので体感気温はそれよりずっと低い。 日が落ち、6時をまわって帰ろうと思ったとき、目の前をモモンガが飛んだ。三脚にセットしたカメラのシャッターを押したが、上手く作動せず写真には撮れなかった。その後7時ごろまで粘ったが、再び現れることはなかった。この時点でたぶん気温は−20℃を下回っていただろう。風も止まない。冬場に外で遊ぶことが多い私だが、こんなに寒かったことはかつてない。ホットの缶コーヒーを外に出しておいたら30分で凍ってしまった。氷の流れる十勝川だって、糠平湖で早朝テントを張るときだって、今日よりはましだ。体中冷え切ったが、それでもモモンガに出会えたことが嬉しかった。 モモンガの穴のあるこの河畔林では、昼間、エゾリスやウソ、マヒワなどが順にあらわれ、私を楽しませてくれた。特にエゾリスは、モモンガ穴を観察している私に興味があったのか、だんだん近づいて来て、近くの枝でしばらく私を見下ろしていた。ほとんど警戒心がないように見えた。 とても愛想の良いリスだった。 1月14日(水) 今日の鳥見は最高だった釣りと鳥見は結構共通するところがあると思う。ポイントを選定したり、そのポイントで粘って鳥の現れるのを待とうか、場所を移動しようか迷ったり。 そうやって色々考えても、お目当ての鳥に全く出会えないことも多い。私はそういうのを鳥ボーズと呼んでいるけど、今回は行く先々で色々な鳥に出会えてとても楽しかった。 ケアシノスリなんかに出会えると、40cm級のニジマスを釣ったぐらいの感じかなあと思うし、それが良い場所にとまっていて、いい写真が撮れたりすると、70cm級のアメマスを釣った時くらい嬉しい。そのくらい出会うのが難しいということなんだけど、今回は結構40〜50cm級の虹鱒が次々に釣れたのと同じくらいの出会いがあった。これでシロハヤブサなんかを見つければ、ミーターオーバーのイトウさんってぐらいなんだけど、いつかそんな出会いもあるかな。そして、こんな換算をしても、釣り人も鳥見人もどちらも意味不明だろうな。 風のない絶好のコンディションだった。週末にまとまって雪が降ったのだが、こういう後は鳥が動くものだ。それを期待して出かけた。ところで、今回の雪が降るちょっと前にヒシクイを2羽見た。12月に渡るのが遅れてまだ十勝にいるガンはこれまでも見たことがあったけれど、1月にガンを見るのは初めてだ。温暖化?などという言葉がすぐに頭をよぎるけど、これはマスコミの影響が多分にある。 今回は、あちらこちらの道路脇でカシラダカを見つけた。その中で1羽、なんか群れに馴染んでいないように見えた鳥がいたので、スコープで確認すると、カシラダカではなく、あまり見かけない鳥だった。どうもビンズイのようだけど、ビンズイが冬にいるかは知らない。夏に森ではたまに見かけるのだけど、この時期にこんな平野で見かけたのは初めてだった。 多分、ビンズイだと思うんだけどなあ。誰か詳しい人教えてください。 猛禽類、各種勢ぞろいの一日だった。 ケアシノスリ。あちこちで見かけた。 小鳥が増えてきたので、コチョウゲンボウも餌には困るまい。 崖の上の木からは、ハヤブサが獲物を狙っていた。 崖の上の木にはオオワシもいた。愛嬌のある顔だ。 雪の牧草地でカワラヒワの大きな群れに出会った。中にスズメやアトリが数羽混じっていた。 さらに、家に帰って画像を確認すると・・・。ベニヒワ!どこにいるかわかるだろうか? カワラヒワの大群の中に、ベニヒワが一羽だけ混じっていた。 さらに車を走らせると、カシラダカの群れの中に黄色い頭が見えた。 もしやと思ったら、やはりミヤマホオジロだった。 ミヤマホオジロにもこの日、それぞれ違った場所で3回出会った。 ミヤマホオジロ夫婦かと思ったら、お相手はカシラダカだった。キャー、不倫よ〜! ベニマシコは、夏鳥だけど、冬にも結構良く見かける。 夕焼けの中、大きな鳥のシルエット オジロワシだ 今日見た鳥 スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カケス、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヒガラ、シマエナガ、コアカゲラ、アカゲラ、カワラヒワ、ベニヒワ、アトリ、カシラダカ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、ビンズイ、オオワシ、オジロワシ、トビ、ノスリ、ケアシノスリ、コチョウゲンボウ、ハヤブサ、ハイイロチュウヒ、ヒヨドリ、ツグミ、後はカモメ何種類かと、カモ類何種類か。 1月11日(日) 氷上新年会朝、5時30分に上士幌のセブンイレブンのトイレにしゃがみこみ、下腹に力を入れつつ上士幌セブンイレブンの今年一年の繁盛を願う儀式をしていた。「あ、トイレに鍵をするのを忘れたなあ」と思いながら、後ろを振り返ったが、しゃがんだ姿勢からは鍵まで手が届かないので「まあいいか」と儀式を続けた。 トイレのドアのそのまた一つ向こうの扉が「ガチャ」と鳴ったのを聞き、「ああ、やばいなあ」と思ったときには、もう遅かった。体格の良い、少しいかついお兄さんがトイレのドアを開けて、私の儀式を約1mの距離で目撃し「わっ!」と声を上げて素早くドアを閉めた。 ああいう時には開けられた方よりも開けた側がきまりが悪い気持ちになるのはなぜだろう。「失礼しました」(別に失礼なものを見せたつもりはないけれど)と一応謝って(なぜ謝るのかも良くわからないけれど)、その場を後にした。まあ、彼にも今年一年いいことがあるだろう。 そんな風に始まった糠平湖氷上新年会の参加者は、キンゾーさん、シロさん、Mさん、Rさん、まつさん、私の6人だ。新年会と言ったって、ただ氷に穴を開けてワカサギを釣るだけなのだが、一応テントを張ってすぐ、キンゾーさんとビールで乾杯をした。前日の荒天のせいか、湖上には我々しかいなかった。何度もここで釣りをしているが、他に人がいないというのは初めてのことだ。 10時半になっても、我々だけしかいなかった。 まつさんが来るまで、私一人だけひとりでテントを使わせてもらった。ホットウイスキーを呑みつつの釣りはなかなか楽しい。周りのテントからサクラが釣れたという声が聞こえる。今回はワカサギ以外の魚も結構あがっていた。私はサクラを氷直下でバラシてしまっていたので、みんなの釣果がちょっと羨ましい。特にキンゾーさんが狙って釣った開始直後と終了時のうぐいがうらやましい。 Mさんの釣った魚。銀鮭ではないかという話になっていた。 ワカサギ自体の状況はあまり良くなく、ひっきりなしにアタリがあるという感じではなかった。それでもポツラポツラとは釣れ続け、まつさんが仕事を終えて昼前に合流したころには70尾ぐらい、最終的には107尾のワカサギを釣った。多くはないけれど、この日3桁釣ったのは私だけだったので(まつさんなんて、12匹しか釣れないんだよ。ぷぷ)、この状況にしては良い方なのだろう。 それぞれの釣り人たちの釣果の違いは、単なる運ではなく、ましてセブンイレブンでの儀式のおかげでもなく、腕の差という非常にシンプルでわかりやすい違いなのである。他のメンバーに言わせれば、「ワカサギ釣りは不思議だよね。穴が30cm違えば釣果が違うよね。」「いやあ、まあきちさんとこの穴、当たったね」ということなのだろうが、そんなことはない。技術―巧みなロッドワークと微妙なコマセの配分によって魚を寄せ、ラインの気配(ラインの動きではない)で素早くあわせる―が、全てなのである。だから私は皆に言いたい。「今日はアタリをとるのが難しかったよね〜。」 シロさんの竿を90度に曲げている奴の正体は↓ コイツに竿を折られてしまったそうだ。 とまあ、そういう冗談は置いておいて、良い穴にあたったおかげで家族が食べる分は持って帰ることができてよかった。1歳半の下の娘は初めてワカサギを食べたのだが、相当に気に入ったらしく、何匹でも欲しいといって手を伸ばしていた。 1月4日(日) カチを釣りに昨日の漁港に娘とチカ釣りに行った。昼過ぎに着き、まずは娘用の仕掛けを投入した。2,7mの延べ竿に、浮き、ソデ針5号。テラピア釣りの時の仕掛けそのまままだ。 始めてすぐ、最初の魚を娘が釣った。しかしその後が続かず、2時半までで5匹しか釣れなかった。 最初のうちはカップラーメンを食べたりしながら釣れないなりにのんびりしていたが、流石にコレだけ釣れないと娘も飽きてしまって、車に戻り、ポケモンのDVDを見始めた。「帰ろう」などと言われたら嫌なので、来る途中にツタヤによって借りてきたのだ。まあ、チビを飽きさせないように私も大変なのだ。道中だって、したくもない「しりとり」などをしてサービス満点の父親なのだ。 しかし、娘は少し頭が弱いので、しりとりも普通じゃない。 「コキリ!」 「きこり」のことらしい。 「猫の宅急便に出てくる、キキ!」 ヤマト便かよっ! 「ひとこぶじいさん!」 ラクダか! 娘のこういう怪しいウロオボエは、家でも日常茶飯事で、この間も友だちの家から帰って来ると、 「○○のママに、ミニチュアしてもらったの」 などと嬉しそうに報告してくれた。 何のことを言っているかはわかったが、正しく覚えたら面白くなくなってもったいないので、あえて訂正しない。 「へー、よかったね。綺麗だね、そのミニチュア」(娘よ、それはマニキュアだ) 妻が何かの時に「いっきゅうさんって知ってる?」と聞いたときにも 「どんだけ〜って言う人でしょ?」 それはIKKOさんだよ。豊田 一幸さんだよ。 さらに、これは1年以上前になるけど、テレビを見ながら、 「あ、この人知ってる!エビソーリでしょ?」 いや、そのヒトは、安倍総理です・・・ また別の日。 「あ、アサショーリューだ」 いや、そのヒトも、安倍総理です・・・ 娘に正しい名前を覚えてもらう前に、安倍総理は総理じゃなくなってしまったが、福田総理は間違うことすらされずにいなくなってしまった。春から一年生のウチの娘が小学校に適応できるかは知らないけれど、私ごのみには成長している。 なんだか脱線したが、夕方3時を過ぎた頃からアタリが出始めて、続けて釣れるようになった。娘に「釣れているけど、釣らないか?」と聞いたけれどポケモンがいいところのようで、車から出てこなかった。一時は2、3尾ずつ魚が掛かってパニック状態になるくらい釣れた。まわりいた親切なおじさんたちが取り込んでくれたり、仕掛けに餌をつけて海に戻してくれたりしたので助かった。隣のおじさんは、投げ釣りで釣ったキュウリを20尾ほどくれた。チカも結局50尾ほど釣れたので、結構な量になった。 家に帰ってから早速調理して食べた。 チカはフライ、キュウリは刺身と塩焼きにした。 余った魚は、干したり、南蛮漬けにしたりした。 で、食事をしながら娘が言った。 「ママ!カチおいしいでしょ?私が最初に釣ったんだよ!」 私ごのみだけど・・・少しだけ心配だ。 もらったキュウリとあわせると結構な量になった。 キュウリの刺身と、キュウリ・チカの塩焼き フライは黒っぽくなるくらいまで揚げたほうが美味い。2度揚げするとよい。 1月3日(土) 新年鳥初め2秋に何度か訪れたアメマスポイント脇の土手の上から、コアカゲラを撮影した。家を出た時刻が昼頃だったせいもあるだろうが、暖かくて、とても快適だ。本当に1月かと思う。地元大河も下流域以外は、全く氷が張っていない。最下流だって、やっと穴釣りができるというくらいだ。漁港脇の荒地にハギマシコの群れが来ていた。 随分と粘ったけれど、ハギマシコは写真に撮るのが難しい。 地面の餌をひっきりなしに動き回りながらつつき、外敵の気配がすると一斉に飛び立ってしまう。 枯れ草にでも止まってくれればと思うのだが、そういうチャンスは結局来なかった。 近くまで寄ってきてくれて、コレは写真が撮れるぞと思う時に限って、タカなどが突っ込んできて、群れを散らしてしまう。 諦めて、漁港でチカを釣っているおじさんと話をした。 チカはそこそこ釣れているという話で、話しているうちにも群れが来て、何匹も釣り上げていた。 こんな暖かい中で、チカを釣るのもいいなあ。 明日、上の娘を連れてこようと決めた。 コアカゲラ。かわいい鳥だ。 ハギマシコは、写真に撮りづらいなあ。 ハギマシコさんも、こんなところに止まってくれればいいのだけれど。 港内には、シノリガモやクロガモなどがいた。 1月2日(金) 新年鳥初め恒例の?新年鳥見だ。妻の実家近くの山に行ったがカケスとカラ類しかいないので、海岸沿いまで移動した。いくつかのワカサギポイントを偵察しつつ冬鳥を探したが、ハイイロチュウヒに会えたぐらいで、オオワシやオジロワシにさえも会わなかった。上空を飛ぶ姿は何羽も見たが。小鳥はもっと少なく、カシラダカをちょっと見かけただけで、後はさっぱりだった。ワカサギの方はポツポツ釣れているようで、鳥に出会えないこんな日は、釣りの方がいいなあと羨ましかった。 草陰にハイイロチュウヒが止まっていた。 夕方近くになり、ホバリングしている白い鳥を見つけた。ケアシノスリだ! 私からはそう離れていないのに、あまり警戒することなく、ゆっくりと移動しながらネズミを探していた。 しばらく観察していると、上手い具合にネズミを捕まえたようで、未舗装の道路上で食事を始めた。こういうシーンを見ると、ノスリも流石に猛禽だなあと思う。クチバシで引きちぎりながら、かなり早い速度でネズミを平らげていた。食事が終わると、次の獲物を狙ってまた飛び立った。 夕焼けの中でホバリングをする姿が美しかった。 ケアシノスリがホバリングしながら、私のほうを見た。 豪快に食べていた。 |